心臓の仕組みと働き

心臓は、全身に血液を送り出すポンプの役目をしています。
心臓の重さは成人で約200~300グラム、大きさは握りこぶし程度です。

内部は右心房、左心房、右心室、左心室の4つの部屋に分かれ、右心房と左心房の間には心房中隔、右心室と左心室の間には心室中隔という壁があります。
心房と心室の間には弁があります。弁はポンプの動きに応じて開閉し、血液の逆流を防ぎます。

血液の循環には、左心室から送り出された血液が全身をめぐって右心房に戻ってくる経路と、右心室から送り出された血液が肺を通って左心房に戻ってくる経路の2つがあります。

心臓はほとんどが心筋という筋肉でできています。
また、電気信号を発生させ、それを素早く伝えるシステムも備わっており、これによって心筋が律動的に収縮し、ポンプとして機能します。

健康な心臓は、1分間に60~100回程度の規則的な収縮を繰り返しています。
心臓がこの収縮を続けるために必要な酸素と栄養素を心筋へ運ぶのが、心臓の表面をとりまく冠動脈という3本の血管です。


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