植込み型
除細動器治療

「植込み型除細動器(ICD:Implantable Cardioverter Defibrillator)」は、患者さんの心臓の電気的活動を常に監視し、命を危険にさらす心室頻拍や心室細動を感知するとすぐに電気ショックによる治療を行い、心臓の働きを正常に戻すことで突然死を予防します。

ICDは、症状に合わせた3つの治療方法を有します。

抗頻拍ペーシング

心室頻拍が起こった場合には、まず通常のペースメーカのような弱い電流による刺激を短時間、高頻度で加え、停止させることを試みます。
この治療中に苦痛を感じることは、ほとんどありません。

カルディオバージョン

抗頻拍ペーシングで心室頻拍を治療できなかった場合、安全なタイミングで電気ショックによって発作を止めます。
まずは弱い単発刺激で治療を行い、発作を止めることができない場合は徐々に刺激を強めて同様の治療を行います。
この治療を受ける患者さんは「不意に胸をたたかれたような」軽度の不快感があるといわれます。

除細動

心室細動が起こったとみなしたときには、カルディオバージョンよりさらに強いエネルギーの電気ショックを出して、細動を止めます。
この治療を受ける患者さんは「胸を蹴られたような感覚」に驚きますが、一瞬で終わります。(患者さんによっては、心室細動のためすぐに意識を失い、治療が行われたことに気付かない場合もあります)

ICDについてはMedtronicのページで詳しく解説されています。

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