心不全とは

「心不全」とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です*
心臓のポンプ機能が低下し、肺や全身に必要な量の血液を送り出せなくなるため、他の臓器の異常や、心臓が正常に働かなくなるといった現象が起こります。心疾患以外にも、様々な病気によって心不全様症状が引き起こされることがあります。

心不全の重症度

右心不全か? 左心不全か?

心臓の4つの部屋のうち、左側の部屋の機能低下により血液を全身に送り出す力が弱くなったものを「左心不全」、右側の部屋の機能低下により血液を受け取って肺に送る力が弱くなったものを「右心不全」といいます。
左右両方の部屋の機能が低下した「両心不全」になることもあります。

急性か?慢心か?

急に(数時間~数日)心不全症状が出てきたものを「急性心不全」、慢性的に(数か月~数年)心不全症状がある場合は「慢性心不全」といいます。
「慢性心不全の急性増悪(ぞうあく)」は、慢性心不全が急激に悪化することを指します。

左心室が血液を送り出す能力は正常か?

LVEF(左室駆出率)という左心室が取り込んだ血液を送り出す能力の指標を用いると、主に左心室の収縮機能が低下した「LVEFの低下した心不全(HFrEF)」、主に左心室の拡張機能が低下した「LVEFが保たれた心不全(HFpEF)」、そしてこの境界に位置する「LVEFが軽度低下した心不全(HFmrEF)」の3つに分類されます。

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