よくある質問:
心臓再同期療法
について

Q. どこの病院でもこの治療を受けられますか?

A. 厚生労働省が定めた施設基準の届出を行っている保険医療機関で、「植込み型除細動器(ICD)/ペーシングによる心不全治療(CRT)研修」を修了した医師が行うことが原則ですので、治療を受けられる施設は限られています。

Q. 費用はどのくらいかかりますか?

A. 治療には健康保険が適用されます。高額療養費制度を利用することで、自己負担額を軽減することができます。自己負担額は年齢や所得によっても異なりますので、詳しくは加入先の健康保険組合にお問い合わせください。

Q. 身体障害者の認定を受けられますか?

A. 身体障害者福祉法による認定を受けられます。詳しい申請方法は各市町村によって異なりますので、病院のソーシャルワーカーや相談窓口、あるいはお住まいの地域の福祉事務所にお尋ねください。

Q. 植込み後も同じ病院に通う必要がありますか?

A. 機器の作動状況や電池の消耗、患者さんの健康状態の確認のために定期検診を受けていただく必要があるので、お住まいの場所や、病院とかかりつけ医との連携状況等も踏まえて、主治医の先生と話し合って決めてください。

Q. この治療をすれば薬を飲む必要がなくなりますか?

A. 患者さんの重症度に応じて薬物治療と非薬物治療を組み合わせることが重要ですので、これまでと同様に薬を飲む必要はあります。ただし、植込み前と後で薬を変更することも考えられますので、主治医の先生の指示に従ってください。副作用が怖い、あるいは身体や心臓の調子が良いからといって、自己判断で薬をやめてはいけません。

Q. 運動しても良いですか?

A. リードという電気刺激を伝えるための細長い導線が心臓内部に固定され、安定するまでには時間がかかります。運動を開始する時期や強度については主治医の先生に相談してください。また、植込み部位に負担のかかる姿勢や運動は避けた方が良いでしょう。

Q. お風呂やサウナに入っても大丈夫ですか?

A. どちらもあまり長く入ると心臓に負担をかけることがありますが、通常の入浴であれば機器への影響はありません。ただ、電気風呂(銭湯などにある湯に低周波電流が流れている風呂)には入らないようにしてください。

Q. 乗り物の影響はありますか?

A. 乗り物に乗ることや旅行をすることに問題はありませんが、飛行機へ登場する際の金属探知機に反応したり影響を受けたりする場合があるため、両室ペースメーカ手帳またはCRT-D手帳は常に携帯することをお勧めします。また、夜間に脈を遅くするようプログラムされている場合もありますので、時差のあるところへ行く際には主治医の先生に事前に伝えましょう。
CRT-D植込み後の自動車運転については制限があるため、主治医の先生にご相談ください。

Q. 電化製品の使用に制限はありますか?

A. 家電製品であっても、電磁波や磁気を使用したものには注意が必要な場合があります。携帯電話等の使用方法含め、詳しくは病院で渡される書類をご覧ください。

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